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2017年 3月 4日 テスト対策について☆遠藤編☆
本日は市ヶ谷校のブログをご覧頂きありがとうございます。
東京工業大学1年生の遠藤裕貴です。
国立の前期試験が終わり校舎に来る受験生も減ってきました。
校舎も世代交代の時期というのを実感しています。
さて今日はそんな新しい”受験生”である新高3生(現高2生)に向けてのお話です。
現在おそらく多くの新高3生は、期末テストの対策に追われていると思います。
赤点とったら留年ですからね。
正直受験にむけて勉強している場合ではない!という風に考えている人が多いと思います。
つまり東進で言えば受講、それ以外にも先取りでの学習などテスト期間中に手を付けている人はいないと思います。
でもこれは少しおかしいと思うのです。
ではなぜおかしいのか。
それは期末試験と入学試験を比べてみればわかります。
まず範囲。
期末試験は教科書の一部分ですよね。その学期に学んだことがそのまま出題されます。
一方、入学試験は高校で学ぶ全範囲です。当然どこから出るかもわからないですし、そもそも範囲が膨大です。
次にボーダー。
期末試験で赤点というのは一般的に25~40%だと思います。
僕の学校は100点満点中35点でした。学校によっては平常点というありがたい制度があるので、テスト自体の点数のボーダーはさらに5%ぐらい下がるかもしれません。
では入学試験はどうでしょうか。
合格最低点をボーダーだと仮定すると、55~70%といったところだと思います。
理系ならば55%が基本ですね。
最後に難易度。
期末試験は一般にその学期でやったことをきちんと理解しているかが問われていますから、基本的な事項が多いと思います。
もちろん(数学などは特に)応用的な問題も出るでしょうが、ボーダーは間違いなく基本的な問題で取れるように設定されているはずです。
学校の先生も留年させたいわけではないですからね。
一方入学試験。
学校によって変わるとは思いますが、基本的に応用問題ですよね。
第一志望の学校の問題は、問題集でも応用の欄によく出現する思います。
つまり、入学試験は期末試験の完全上位互換なわけです。
入学試験は期末試験と比べ、範囲が広いかつ難易度が高いにも関わらずボーダーは高い。
つまり、入学試験のための勉強、すなわち受験勉強をしていれば、期末試験の対策になるのです!
これは受験に必要な科目に限った話ですし、理想論であるかもしれません。
でも期末試験という狭い範囲の勉強に苦戦している人が、もっと広い範囲になった時はたして戦えるのでしょうか?
今すぐに試験の対策をやめろとは言いません。
高校卒業しないことには入学試験を受けることも不可能ですからね。それでは本末転倒です。
しかし、
世の中にはそういう考えをしている人がいること
自分が期末試験の勉強している間に受験勉強している人がいるということ
期末試験の範囲は勉強せずとも赤点は取らないほどに完成している人がいること
このことを少し考えてくれるとうれしいです。
受験はどう取り繕うとも結局は競争です。
そろそろ周りの”敵”のことを考え始めてみてもいいのではないでしょうか。
僕からは以上です。
また明日も市ヶ谷校のブログを見てください!