「織原による特別編~森鴎外から学ぶ人生論~」 | 東進ハイスクール市ヶ谷校|東京都

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2016年 2月 2日 「織原による特別編~森鴎外から学ぶ人生論~」

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本日のMVPです。

1月向上得点マラソンランキングで全東進生の頂点に立ちました。

素晴らしい!

 

 

みなさん、こんにちは!

 

東進ハイスクール市ヶ谷校担任助手の織原です。

 

本日も市ヶ谷校のブログに足を運んでいただきまして有難うございます。

最後までお付き合いください。

 

 

私、最近大学で英語でスピーチをすることになり、

よし!尊敬してやまない「森鴎外」の凄さを世界に伝えようということで、改めて鴎外の過去を振り返る機会がありました。

 

そしてその過程で、市ヶ谷校のブログを見てくれるみなさんにも知ってほしいと思ったことがあったので紹介します。

 

 

さあ鴎外の生涯を見て、最も印象深いのはその「二足のわらじ」ですね。

2歳サバを読み、15歳で今でいう東大医学部に進学し、

軍医として最高位にまで登りつめつつ、

近代史上屈指の文豪としても評価される。

 

こういう人物は極めて珍しいですし、本当に偉大な人物です。

 

 

そんな鴎外ですが、高校生からはあまり評判が良くないですね。

 

高校3年生はもう全員、学校の教科書で学んだであろう『舞姫』。

古文体で読みにくいですし、何よりその内容が好ましくないと思われがちです。

 

そして『舞姫』の主人公、豊太郎はあまりにも鴎外の姿とかぶります。

だからこそ鴎外も嫌われてしまうのもわかります。

 

『舞姫』の大まかなあらすじは、

 

エリートで某省に入った豊太郎がドイツへの留学を命じられます。

そして向こうで出会った貧しい女性「エリス」と恋に落ちます。

しかし、当時の世の中は、学識才能がある者が一少女の情に入り込んで、留学の本望をないがしろにするのは好まれることではないのです。

 

そんな中、豊太郎は上司の大臣から、ともに帰国しないかと持ち掛けられます。

ところが、このタイミングで運悪くエリスが妊娠してしまうのです。

 

国をとるか、女をとるか。

この葛藤に苦しめられた鴎外でしたが、

自ら結論が出せぬまま、結局同僚がエリスに豊太郎の日本への帰国を告げることになります。

そして、私を置いて帰るのか!と発狂したエリスをドイツに残し、豊太郎は日本へ帰国するという物語です。

 

 

この豊太郎が鴎外と重なり、鴎外は男として最低だ!という気持ちもわかります。

 

しかし、『舞姫』の最初と最後には複雑な葛藤の念が述べられています。

 

ここでみなさんには時代、環境を考えてほしいのです。

 

鴎外が『舞姫』を書いたのは明治20年頃

まだ日本には士農工商という身分制度が形の上では色濃く残っていました。

 

つまり、農家の子に生まれたら、一生死ぬまで農家。

武士に生まれたら、一生死ぬまで武士。

 

例えば、水戸黄門様がいきなり明日から商人になります!なんて許されない時代なわけです。

まあそれが当たり前だったんです。

 

自分の意志もクソもないです。自我がなかったんです。

 

今のみんなみたいに希望に満ち溢れた将来があって、

「将来こういうことをやりたい!」なんて自由に思うのも許されない時代だったんです。

 

そして鴎外が初めて、

自分の地位をとるか、女をとるかで悩み、葛藤し、自我に苦しみ、それを世に出版した人物なんです。

 

だから、鴎外のこの『舞姫』という作品を近代的自我の目覚めとも言います。

今の日本の自由があるのも、鴎外が西洋から「自我」を持って帰ってきてくれたからかもしれません。

 

 

鴎外を調べていて、

私も今の自分の意志のままに「やりたいことがいくらでもできる」この環境に感謝して、全力で今を生きないといけないなあと思いました。

 

そして受験生も新高1・2年生も、

今の時代・環境に感謝して、大学受験を全うし、大学に入ったら色々なことに挑戦し続けてください。

 

みんなには可能性しかありません。それを無駄にしないでください。

 

 

最後に、

ついに始まった入試に、もがき苦しむ受験生へ

 

小倉に左遷された鴎外は、軍部上層部の圧力で文学活動を停止させられる中、

それでも密かに小説の構想を練り続けていました。

「挫折の時期、辛く苦しい時期にどう生きたかで、その人の価値は決まってきます。」

 

あと少し、悔いの残らぬよう、最後までやり切ってください。

きっとその先には見たこともない世界が広がっています。

 

 

「日の光を借りて照る、
大いなる月であるよりも、

自ら光を放つ
小さな灯火でありなさい。」

森鴎外

 

 

以上。長くなりましたが本日はここまでです。

堅苦しい文章にもかかわらず、最後までご覧いただいた方有難うございました。

明日も楽しみにしていてください。

 

織原

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